過去の学校だより

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令和6年度






◆本箱を整理したら、走り書きした小さな紙片がでてきた。


「 夢 」


夢中になれるものを抱き、


尋(もと)めつづけることができる


―  それはどんなに 幸せなことでしょう  ー



白汀

◆多分7〜8年も前?多分県文化センターで?「なぎさ会」の会員さんによる書道の作品展があった。会場に入ったすぐのところに掲示されていたこの「夢」のメッセージにいたく感銘。その場でメモしたことを思い出した。

◆白汀さんはご存じのとおり「なぎさ会」を創立、後進の育成にも尽力され山陽新聞賞を受賞(H23)された書家である

 彼女は私たちに「夢とは『叶える』ことではなく、わくわくすることを探して『追いかける』ことですよ。どうか心の中の夢のスイッチをONにして、今のあなたを輝かせてほしい」と。

◆このときの「夢」とは、我々世代には何か特に大きなことではなく「欲しいものは?」「やってみたいことは?」「行ってみたいことは?」など、小さなことだけれどもわくわくするようなこと、と言い換えても許されよう。

◆かのモーツアルトも「夢」について述べている言葉を思い出す。

      「夢を見るから人生は輝く」と。

 夢を追い求めているかぎり、夢ある人生であり続けるというモーツアルトの言葉は、白汀さんの思いと重なる。

◆今年は辰年。夢を持ち、夢に向かって天を駆ける竜にあやかれる年。

 夢を追うとは遠い未来のためでなく、「今日を」「今を」楽しくしてくれるために追いかけることのようだ

 一日に5分でも10分でも「無我夢中」になって、時間が経つのを忘れるようなわくわく時間をもてますように。


(R6.3.30岡山東支部事務局子)



親子の絆

◆元日の夕に発生した最大震度7を観測した能登半島地震。

 間もなくひと月がくる。今も被害の全容はつかめない。安否不明や生き埋め被害拡大情報には一層心が痛
む。

◆そんな中、帰省中の実家で地震に遭遇した北陸新聞記者の体験が報道されていた。(山陽新聞「滴一滴」1
/3)

 ―親の上に、壁が丸ごと落ちてきた。父親を車椅子に乗せ、ふすまや落ちた壁、割れたガラスなどを外へ放り
出し、玄関の戸を蹴破って外へ出たーと。

◆災害時での人間の絆、親心といえば、忘れられない感動的な話がある

 平成25年5月12日、中国四川省での大地震。翌日、救助隊が建物の下敷きになって、両手を地につきひざ
まずいた状態で死んでいる女性を発見。そのとき、何か声が聞こえた。ひざまずいている女性の体の下の空間
に生後3~4か月の男の子が毛布にくるまって眠っていた。

 毛布の中からケイタイが出てきた。そのケイタイには「いとしい私の赤ちゃん。もし生き延びられたら、お母さん
があなたを愛していたことを、お・ぼ・え・て・い・て・ね」と。

 母は、自分の体の下で赤ちゃんを守った。わが命を捨てて我が子を救った。(「ちょっといい話」11集、一心寺
刊、有本亮啓 大阪大鏡寺住職)

◆親子の絆、親心というものに触れて涙せずにはいられない。

 今回の「能登半島地震」。山崩れ、津波、家屋崩壊などの被害の報道の一方で、このような心洗われる話も発
掘されてくるに違いない。

 いいな。いいな。人間っていいな。「人間賛歌」のメッセージである。


(R6.1.29岡山東支部事務局子)