最新情報(年金法案)
社会保障部からのお知らせ
1 令和7年5月16日に、年金制度改正法案が国会に提出されました。
【改正の概要】
@被用者保険の適用拡大等・・・中小企業の短時間労働者などが、厚生年金や健康保険に加入し、年金の増額などのメリットが受けられるようにする。
A在職老齢年金制度の見直し・・・一定の収入のある厚生年金受給者が対象の在職老齢年金制度について、支給停止となる収入基準額を50万円から62万円に引き上げる。
B遺族年金の見直し・・・遺族年金を見直し、遺族厚生年金の男女差を解消する。また、こどもが遺族基礎年金を受け取りやすくする。
C厚生年金保険等の標準報酬月額の上限の段階的引上げ・・・標準報酬月額の上限について、負担能力に応じた負担を求め、将来の給付を充実する観点から、その上限額を65万円から75万円に段階的に引き上げる。
D私的年金制度の見直し・・・働き方にかかわらず、70歳になるまでiDeCoに加入し、老後の資産を形成できるようにする。
以上、主な改正の概要をあげてみました。
この中で、退公連加入者に特に影響が出そうなものがAではないかと思います。
2 令和7年度 社会保障制度改革に関する要望書について
本年度も、特に年金制度改革について、岡山県選出の国会議員に要望して参 りたいと思いますので、ご協力をよろしくお願いいたします。要望内容につい ては、昨年度にはなかったものをお知らせします。
・「マクロ経済スライド調整を早期に終了し 年金生活者の生活を図ること
また 厚生年金の財源を基礎年金勘定に積立金按分により拠出することは慎重に対処されたい」
マクロ経済スライドの調整は、デフレ経済の下で調整機関の修了見込みが大幅に遅れ、その影響で基礎年金の給付水準の低下が長期化すると見込まれている。年金生活者の生活が逼迫している中、施策を駆使して調整を早期に終了し、物価や賃金の上昇率をそのまま使った年金額改定の姿に戻していただきたい。